やっと観たぞー!
・あらすじ
キム一家は家族全員が失業中で、その日暮らしの貧しい生活を送っていた。そんなある日、長男ギウがIT企業のCEOであるパク氏の豪邸へ家庭教師の面接を受けに行くことに。そして妹ギジョンも、兄に続いて豪邸に足を踏み入れる。正反対の2つの家族の出会いは、想像を超える悲喜劇へと猛スピードで加速していく……。
<序盤の感想です>
めっちゃ好きでした!1番好きなタイプのずる賢さ!こうだよ!これだよ!!最高の茶番だ!!
素晴らしいです。上手く騙して…搾り取って…まさしくパラサイトでした。
家族の連携が流石としか言いようがなかったです笑笑
いやぁ僕はこういう話が大好きなもんで…失礼しました。取り乱してしまいました。
良くない良くない。
<全体の感想です>
重い空気になりがちな、いわゆる「貧富の差」の構造をここまでコミカルに、楽しく描いているのはポン・ジュノ監督ならではの点だと思います。
他の方はどうか知りませんが、僕の場合は無意識に、「いいぞもっとやれ」という痛快な気持ちでキム一家を見てしまっていました。そんな"無意識"がこの階層構造の本質であり、厄介な所じゃないかと考えました。ちょっと蓋をして何事も無いように取り繕っても、染み付いた「匂い」は隠せなかったり…。
大抵こういう社会的に根の深い問題は、我々が意識できる範疇には解決の糸口はないでしょ…と思ってしまいます。
僕はこういう問題について考えるのが凄く苦手です。できれば議論したくない人です。きっと良くない考え方だろうけど、僕はそれでいいと思う。
そんな話は置いといて、本題に戻りましょう。
映画全体を通して、下記のような構図がありました。
パク一家→→→地上の家族
🔽🔽🔽
キム一家→→→半地下の家族
🔽🔽🔽
ムングァン一家→→→全地下の家族?
この描き方が面白かったですし、鋭かったです。
そして、展開が本当に予想出来ませんでした。ストーリーが素晴らしかったです。ある時はコメディ、ドラマ、またある時はサスペンス、クライムの要素を持ち合わせていて、正直ジャンルが分からなかったです。とにかく色んな事が起こります。いい意味で振り回されます。
これどうするの??と思って見ていましたが、意外とモヤモヤせずに終わりました。
個人的には凄く好きな作品になりました。まだ観てない方にはオススメします!