このレビューはネタバレを含みます
いや、めちゃめちゃ面白いやん。前評判高いのはあんまり当たり良くなさそう…とか思ってたけどもめちゃめちゃ面白いやん。
最初のコメディタッチな貧困の描写から、最後の衝撃的な展開までの落差がすごい。でも一貫して「貧しいこと」で起きる格差や、それに対しての人々の心情が表現されてるから面白い…
貧しいから詐欺も詐称もする、他の人の持ち物にも手を出す。そこまでは貧しいことを理由にして「でも仕方ないよね。分け与えてよ」で通用してるんたけど、人を殺した殺さない当たりから「人間としてのライン」に揺れてるんだな。
地下にいた社長リスペクトマンは、長い間借金取りから地下にいたため、半地下の家族に比べると「なんでもできちゃう貧困」になっちゃったんだな。だから妻を殺されて憎しみがマックスでやっちゃったのね。
最後のお父さんが社長刺したのも、貧しいことをバカにされ続けた心の痼りがあの場面で裕福な家族と殺されかけてる自分の家族で対比されちゃってキレたんだなぁと思うと…お父さん優しいし頭良さそうなのに、家族が大事だったんだな
ラストの終わり方、いいなー
ただし、お父ちゃん→息子にはトンツーで行けるけど、息子→お父ちゃんには連絡手段ないこと考えるとあの手紙も届かないのだな…本当に光の見えない地下生活突入…と思って暗い気持ちになって良きでした😂
