パラサイト 半地下の家族のNatsumingoのネタバレレビュー・内容・結末

観るのにかなり体力を消耗したので、もう一度、とはならない作品だったが、とても名作。

序盤〜中盤はタイトル通り半地下家族が金持ち一家にあれよあれよという間に寄生していくのだけど、その狡猾さと図々しさがいい意味で大変胸糞悪かった。

大雨の中、あの家から半地下にいく途中の息子の足元を見るシーンで胸が締め付けられた。
逆流するトイレの蓋で、ウォン札を仕込んだタバコをふかすジェシカ先生がこの作品で一番印象的だった。金持ちの家の風呂に優雅に入って「それっぽく」見えても、結局はこっちの世界の住人なのだと思い知るようなシーン。

最初は貧乏人が金持ちにたかるのにイライラしていたはずが、後半に行くに連れて金持ちの悪気のないささいな行動が目につくように。特に、脱ぎ捨てた安物のパンツを興奮材料にしようとしてたシーンは「うわ…」となった。

うまくまとめられなかったけど、いい映画だった。