格差を描く映画というのは知っていたがブラックコメディスリラーというのは知らなかった。
たまたま直前に強烈なバイオレンス物を観た後だったのであまり衝撃は無かったが、映画館で観たという知人は気持ち悪かったと言っていた。確かにそうかも。
それにしてもいつまでも後を引く違和感や後味の悪さ…これがこの映画で伝えたかった感覚なんだろうか。
はしゃぎながら電話するパク妻の後ろでショッピングカートを押すギテク。
この辺りからゾワゾワする居心地の悪さが一層増してくる。
どんなに装っても騙せても、決して埋まることのない溝の深さや暗さがそこかしこに散りばめられている。
格差を生む社会や構造、背景、歴史から自分の価値観まで考えさせられる作品だと思う。