映画ではあるけど絵画的、あるいはうごく写真を見ているようだった。比較的カットが長く、絵として撮影している感じがして、美しいと思った。単純に邦画と比較したらいけないかもしれないけど、邦画はもっと人間に焦点が当たった描かれ方をしているのではないかと思う。
クライマックスでは誰も言葉を発しないし、僅かに不協和音がなっているくらいだけど、だからこそ見ている側が冷めずに、緊張感を共有できた。
全体を通して格差とはこういうものだと見せられた。今までぼんやりと思っていた格差はすごく高いところに高所得者が存在する感覚だったけど、距離的に離れてるというよりかはものすごく分厚く、硬い壁で隔てられているものだという認識に変わった。
