Maude

パラサイト 半地下の家族のMaudeのレビュー・感想・評価

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.3
お初の韓国映画〜
後味が悪いことが目に見えているのに
ぐいぐいのめり込まれてしまう映画。

いやー息子の天才さには
始終拍手を送っていたけど
一番大事なとこで!!
父にはないお得意の計画性を
発揮せず自ら引き金引くあたり
まだ未熟な息子を象徴しているようで
あちゃーてなった。石に頼り過ぎた末路。

ストーリー的には面白いけど、
実力ではなく他人を蹴落とし始める
欲深い半地下家族に徐々に感情移入しづらくなり
(運転手も家政婦も可哀想とは思えないが)
富豪留守中の家族団欒シーンが
突然図々しくて一気に冷めてしまった←

奥様を愛していますよね、の問いに
なぜか毎度濁す社長。
ここで社長が帰ってきたら
ゴキブリみたいにサササーッと
隠れるんだろう?の意味。
地下の生活にやけに好奇心を表す夫。
1人だけ何度も自分の匂いを嗅ぐ夫。
匂いだけ、が度を越してる
と言われ笑みをなくす夫。
度を越さない家政婦に満足している社長の
でも毎日2人分食べるんだよね、の一言。
見終わってゾワっとする笑

え富豪の息子、幽霊見てから、
予知能力生まれたのかな?
スマホ奪い合うシーンが一番現実味感じた。
娘、1番自分と重なって好きだったのになー。

血を生む発端となり
階段から突き落とした張本人である母が
唯一無傷で。娘の写真を前に涙ぐむシーンは
なんとも言い難い気持ちになった。
2人ともお腹空いてるだろう、
と娘に食事を持っていかせるあたり、
自覚はなかったのだろうか。

地下を発見した時の狂気ぶりに
アリエッティの家政婦おばさん思い出した笑
ある意味アリエッティも寄生してたのか←

開けられるのは時間の問題だったにしろ
ただの家庭教師のバイトのお誘いが
ブラックボックスを開く
きっかけとなってしまった。
富裕層と地下層を半地下層が繋げてしまった。
でも絶対的に一線は越えられず交われない運命。
寄生はできるが共生はできない。

1度じゃ伏線が回収できなすぎて
もう一度見返したいけど
若干トラウマになった誕生日パーティー
だけは飛ばして見たい笑
Maude

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