マスン

パラサイト 半地下の家族のマスンのレビュー・感想・評価

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
3.7
カンヌ、アカデミー賞を制した衝撃のブラック・エンターテイメント。
予測不能のドラマ、サスペンス、ブラックユーモアと、あらゆるジャンルに社会性を内包した超一級の娯楽作。道以外全てセットという監督のこだわりに満ちた映像は圧巻だ。U-NEXTレビュー

第92回アカデミー作品賞。
この92回の作品賞にどうして韓国映画が取ったのだろう。アカデミー史上初となっていた。個人的に「1917命をかけた伝令」だと思っていたけど、パラサイトの社会性を練り込んだあたりかな。

パラサイトの意味、寄生生物、他人に依存する、まさにそれだった。
「最後までいく」でイ・ソンギュンを見たばかり。
半地下に住む貧しい生活の四人家族が、豪邸の金持ち一家に一人づつ、家庭教師に運転手に家政婦にと入り込んでいく面白い設定に釘付けになる。

一家がキャンプに出掛けて、留守をいいことに居座っていたら、あと8分で帰ると連絡あり、慌てふためくシーンは笑う。
この笑いから、ラストにかけて思いもよらない事態に急転直下していく恐ろしさ。

韓国映画らしい間髪入れずに進んでいく面白さは最高。気の毒な豪邸一家だった。
ブラックユーモアたっぷりの顛末は見もの。 
マスン

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