あまり、韓国映画、韓国ドラマは見ないが、“韓国作品はレベルが高い”という意味がよく分かった。
ありとあらゆる伏線、メッセージで塗り固められたこの映画は、劇中のどの場面を見ても計算し尽くされているんだということがよく分かる。
富裕層家族と貧困層家族の対照的な登場シーン、行動シーン、考え方、セリフ。
見比べてみるのが面白い。
害虫のように半地下で暮らす無職の家族4人が嘘と偽りで、裕福な4人家族の豪邸で働くこととなるのだが・・・
家族が嘘をつきあい、家族がそれを容認する。
これがあまりにも残酷で、つらい。どんなホラー映画よりも心に強いショックを抱いた。
悪い意味ではないが、韓国らしい映画だった。
日本では“ヤクザ映画”が評価されるように、
この作品は世界で認められるべくして、認められた映画だ。