このレビューはネタバレを含みます
オリジナルストーリーはこのくらいやってほしいと思った。ストーリーは割愛。
物語の構造として、王道。面白い。前半はうまくことが運び、後半にそれらが瓦解していくカタストロフィである。
格差社会は、世界的な問題でどう覆いつくしても隠しきれるものではない。
前半は、金持ち夫婦の純粋さをキレイに描き出して後半にそれが反感に変わっていく様を見事に表現されていた。
考察するような部分は特になく、ただ現実を直視させられる物語だった。
邦画会もよくこの映画を研究するべきだとは思う。無駄な感動、家族愛や恋など安易な発想はやめて、本作のような歪んでいる愛など生きた作品を作るべきだ。
韓国のエンターテイメントは、非常に高いレベルで見応えがあった。
ただ、気になる点としてはなかなかどうして偏差値とは実社会では如実に現れるもので、あの家族が金持ち家族に違和感の無い会話が出来たかというと微妙だ。私の経験上、やはり語彙の少なさから会話が成立しない場合が多々あるので、日常会話が多いと非常に危険なはず。それは物語上、省かれてはいるがこれは現実だ。特に親父は、英語が話せるようには見えないから社長に見抜かれなかったのが不思議である。