家族4人とも無職のキム一家は、辛うじて内職で日銭を稼ぐ生活を送っていた。そんなある日、大学受験に失敗し続けている長男ギウの友人が、家庭教師のバイトを紹介してくれる。家庭教師先は、父親が社長をしていて裕福なパク家で、教育熱心な母親に気に入られ、ギウは無事に英語の家庭教師の仕事を得ることができた。そこから徐々に、キム家の人々はパク家から仕事を得ようと侵食していく。
観終わってまず、どうしてこの映画があんなに売れたのか、と疑問に思った。自分の周りでも、あまりこのジャンルに手を出さない人も結構観ていたので、宣伝やトレーラーが成功したのか、と思ってしまった。
いろいろ伏線かと思って構えていた登場人物たちのセリフや行動が、全く回収されないまま終わってしまって、いろいろと予想外。
特にパク家の人たちの描写に無意味に気になるところが多すぎた気がする。
韓国ってそんなに失業率高かったのか、と驚いた。
楽天的で甲斐性はないが、酒飲みだったり暴力を振るったりといった問題があるわけでもない父親、体力もありしっかりとした母親、自己肯定感は低いが頭のいい兄、器用で知恵の回る美人の妹。働く気もある彼らが、そもそもどうしてこんなに貧困に陥っていたのだろうか。
総じて面白いとは思うけれども、あまりにも良い評価を受けている映画だけにいろいろと気になってしまった。