地下じゃなくて半地下。陽の光は入らないけれど遮断されていない。自分よりも上の世界の華やかで滑稽な生活が見えると。
どう終わればハッピーエンドでどう終わればバッドエンドなのか、恵まれることは悪くないと理解していても妬みのせいなのか恵まれている側が悪く見えてきてしまう。
チャップリン映画を想わせる。社会派映画でありながらコメディでありサスペンスでありメッセージ性とエンタメ的面白さを共存させるのはすごい。幅広く多くの人に届く天才的な方法。
万引き家族やあのホラー映画も思い浮かんだ。万引き家族に現実味を感じなくなってしまったし、〜〜のように誰かの犠牲の上で贅沢が成り立っているのかもしれない。
わたしはダニエル・ブレイクも思い出した。どうにもならない貧しさを”惨めで恥ずかしい”というセリフ。
他にも色々な映画や記事、ニュースを思い出して散々問題提起されていることなのに世間でも自分の中でも議論が堂々巡りしているなと実感しました。
この映画を観て、誰を想起して自分がどの立場にいると思うのかみんなの感想がとても気になりました。