コミカルとシリアスのバランス、転換が絶妙。一見するとコミカルだけど皮を一枚めくったら深い闇が広がっていたみたいな。欲に溺れた寄生虫を見て呑気に笑ってるけど実はこんなに危機的状況なんだぞと。
「雨」の演出が見事。大雨がすべてを洗い流し、隠れていたものが見えてくる。
「住む世界が違う」と言っても皆同じ国、同じ社会で暮らしていて、会いにいこうと思えば会いに行ける。世界を隔てる壁には穴があいている。私もあなたもそういう所で暮らしている。「ジョーカー」に通じるものがある。
水も汚れも上から下に流れるけど、金は流れてこないんだなぁ。