天パーマン

パラサイト 半地下の家族の天パーマンのレビュー・感想・評価

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
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韓国映画初観賞です。
レビューの通り序盤はコメディ要素があり笑って観ていられたのですが、徐々に話が深刻というか息をするのを忘れるくらいストーリーが凄まじくなっていき、なんのジャンルなのかわからなくなっていた。
あの家族だけじゃなく世の中にああいった人達が溢れかえっているんだろうなと終盤で思い知らされる。
それにしても金を稼ぐという執念が凄まじい。それにあんなに頭が回るのに半地下まで追いやられているという所がなんとも恐ろしいと思う。
金持ち一家を騙していることには違いないがそれぞれ家庭教師、美術の先生、運転手、家政婦は経験の元行っているからできないこともないというのがまた面白い。

ジョーカーと言いこれと言い胸がざわつく作品が多い。ハラハラドキドキ感で言えばこれの方が強いと感じた。

レビューなんて書いておいてなんだが、この作品はなんの下調べもせず観た方が絶対にいいと感じた。私はポスターしか知らずに評判がいいから観に行ったが、下調べしなくて良かったと思った。

韓国の風刺と言っている方が何人もいるが、韓国の貧困層はここまで壮絶な人生を送っているのか…。韓国に限らず世界の貧困層は同様に大変な人生を歩んでいるんだろうか。私は幸いにも映画にかけるお金があるくらいには豊かな人生を歩めているので貧困層の人々の心情なんて計り知れないが、実際に自分が半地下に追いやられたとして上に這い上がってやろうという決意はわかないだろう。悔しいがなんとなく生きて野垂れ死ぬと思う。そう考えると作中の詐欺一家はやってることは褒められることではないが、向上心を持って生きるために必死になっているんだと感心する。
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