rur

パラサイト 半地下の家族のrurのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

楽しかった…

美術と画面分割がすごいと聞いていてそこに着目しながら見ていたけどディテールすごくてマジ目が楽しかった…

話は最後の一刺しに超納得したんで…あれはあの中にいた誰よりも刺されて当然だとあの瞬間納得してしまったんで、この点数でお願いします。

最後、まさかのハッピーエンドなのかよ?!と一瞬幸せな気持ちになったんだけど、当然そんなことはなくて、だよね!となりながら終わりました。困惑した。

その困惑込みでめちゃめちゃ面白かったです。




作中、下層階級の彼らはみな被害者であり加害者であり、応分の、所謂自業自得な結末を迎えるんですが、上層階級の人々が被害だけ一方的に被っているように見えて、実は彼らこそが姑息な加害者であるようにも思える豪雨後のシークエンス。
やはり応分の因果応報だったようにも思え、良心の呵責なく彼らの不幸を楽しんでしまった…



お父さんが指した理由は、息子も娘も瀕死の重傷を負っているのに無傷な金持ち一家が車のキーを要求して奪っていくことが、豪雨の経験と重なっただけで、だから発作的にこちら側に呼びたくなっただけで、匂いは関係ないと思いました。

長男は親友から貰った石があまりに枷過ぎた…彼女が大学に入学したら付き合うって、未来にゲットするはずだから偽造じゃないって、それはすべてラストに繋がるありえない未来に繋がっていて…
長男が全部自分のせいだって避難所で言っていたけど本当そう。

元の家政婦さんはとばっちりと思いきや、実はギルティ。しかし新家政婦のギルティさを知ると立場逆転するの怖いね。

ダソンには何も伝わってないと思う…幽霊即ち地下の住人を見た途端に気絶してるからね。

気遣いと称して不誠実な解雇はやはり奥さんもギルティが過ぎると思いました…

因果応報の組み込みエグいけど、パズルみたいだから辛くないのが救い…コメディでよかった。シリアスなら耐えられなかったよ…
rur

rur