このレビューはネタバレを含みます
階段の映画。語られている題材やストーリーの展開は決して予想外なものではなくて、なるべくしてなるんだろうな、という物語。悪いことをすればバチが当たるし、隠しごとはいつか暴かれるし、悲しいけれど幸せは突然降ってこない。悲しいけれど。
めちゃくちゃ凄い韓国映画がある、という情報だけで観に行ってたので、お金持ち家族がピクニック行ったあたりから永遠にドキドキしていた。音楽が不穏すぎる。インターホン怖すぎる。
あとは、とにかく、画が美しい。会話、食事、勉強、パーティー、人、車、地下、坂、階段、階段、階段。描かれる栄光も惨さも全部全部美しくて、そこにいちいち驚嘆していた。なんだろう……個人の好みだから技術的なことはなにも言えないんだけど、この人が撮る引きの画がめちゃくちゃ好きなんだよ……。
実は先週もチケットを取ってたのに体調を崩して行けなくなってしまって、だから2回分の大人料金で今日観たんだけど、妹がトイレの便座に座って煙草吸うシーンがクール過ぎてあのカットだけでお釣りが来るくらい元取れた〜〜ってなっちゃった。パク・ソダムさん、正直途中までう〜ん?って感じだったのにあのシーンで完全にメロメロ。素晴らしい女優さんだ……。てかいちばん可哀想なの留学行った友達くんじゃん!
まあ書きたいことがこんなにあるってことは、いい映画なんだな。