韓国社会の深いところが隅々まで描かれていて、圧巻。
最後の最後まで、展開が読めず、良い意味で裏切られるのはさすが。
俳優陣の迫真の演技も圧倒で、どきどきが止まらなかった。
格差社会や知らず知らずのうちの差別を、『匂い』で現していて、最後の最後に『匂い』が引き金になって行動を起こしてしまうところもドキっとする。
大雨の翌日、体育館で混乱する風景と、すっかり日常に戻り(むしろ、雨のおかげでミセンモジが晴れて喜んでいる)高台の人々との表情の差が、これから起こる何かを現しているようで、怖かった。
子供がモールス信号を読み解いたのに、助けには繋がらないあたりも闇が深い。
半地下の家、台湾カステラの店、高台にある塀の高い家、水や光の使い方、お父さんの人生は計画通りにはいかないという言葉...
最近のソウルには半地下をうまく利用した、お洒落なカフェやレストランも多いけど、そんな背景があったんだなぁ。。
まだまだ知らない事が多いなと、勉強になった。