観なきゃと思っているうちにアカデミー賞を獲ったため、人の多さを想像しながら平日の映画館へ。レディースデイだったので女性が多いのかと思いきや老人が圧倒的に多い。老人はアカデミー賞獲った作品を観てみようと思うのだなとなんだか不思議な気持ちになる。60.70代あたりの方達は韓国に対してどういう感情を抱いているのだろう。
格差を描いた映画として紹介されているが、PG15なだけありグロテスクさもなかなかのものであった。ホラーやグロが苦手な私はキツかった。
「金はひねくれをのばすアイロン」というようなチュンスクの台詞が言い得て妙だと思いとても印象に残った。裕福な家庭の子供は様々なものに恵まれ、満たされてまっすぐに育つが、貧困な家庭の子供は成長とともに人と比較することを覚え、ひねくれていく(そのひねくれは軽度から重度まで様々だが)。その差は自信の差にも繋がり、また経済格差が再生産されていく。
ギウもギジョンも賢いのに、なぜあの貧困生活だったのか疑問に感じた。ギウの場合は自分より少しランクの低い大学に特待生で入学すれば学歴を得ていい就職もできそうなものなのに...と思った。韓国は学歴社会なのだから。賢さと生活力というものはまた違うのかもしれないが。