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パラサイト 半地下の家族のyuのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ期待してたし、実際に面白かったんだけど、なんだろう、このモヤモヤ感。
 
見てる最中は笑える場面もあり、ハラハラドキドキする場面もあり、楽しんでたことに間違いはないはずなのに、終わってみると、「満足」と言えない自分がいる。それこそ、何かがずっと付きまとっている感じ。
 
半地下に暮らす家族が高級住宅に住む家族に寄生する。題材としても面白いし、脚本もさすが~って感じだし、カメラワークとか、俳優の演技とか、音楽とか、良いところばっかりが思い浮かぶんだけど、なんでか満足?できない。

地上・半地下・地下っていう3つの家族を通して格差が描かれてるんだけど、なんだろうなー、これ見て「え、じゃぁ何が言いたいの?」って思った。いや自分の頭が悪いだけってのは十分理解してる上で、やっぱりそう感じた。これを純粋にコメディ映画としてみれれば面白いで終わったんだろうけど、いろんなところで「格差社会」て言葉が聞こえてきてそれを考えないといけないのか、そういう社会的な映画なのかって多分で自分で勝手に身構えてしまってるのかもしれない。
 
フランクな姿勢で映画を見てしまうと面白いのに、真面目に見ようとしたらツッコミどころが多いというか。まず彼ら家族はなぜ働いていないのか。就職先がないといったところで、彼らちんな相当なポテンシャルがある。全員コミュ力はあるし運転上手、芸術センスある、喋りが上手。絶対普通にというかそれ以上に働けるでしょとしか思えないし、実際それぞれ働いたわけだし。ただ「働きたくない、ダラダラしたい」という理由で職についてないのか?とか思って、そういう理由で貧しい生活を送っているのであれば、それはなんだかなぁってしか思えなくて、格差社会ってこういうことなのか?と。
 
臭いのこととか、雨に対する奥さんの言葉が彼らの尊厳をボロボロにしていったのだろうなというのはわかるけど、正直裕福な一家サイドが可哀そうでならなかった。
 
驚きの結末が待ってるのかなーと期待したけど、想定内だったのも期待しすぎたせいかなー。元家政婦さんがピンポンならしたところらへんが一番ピークだったかもしれない。
 
ただ、エッチなシーンはなんか妙にリアルでエロかった。「時計回り」って言うのはどういう意味があったのかなー。
 
何にせよ、韓国映画がアカデミー賞の主要部門をここまでもっていったのは本当に快挙だと思うし韓国映画の質の高さは本当にすごいなと思った。日本映画もいつか。。。
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