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パラサイト 半地下の家族のHonoのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

うん。という書き出ししか見つからない、そんな作品だった。いつも面白かった!とか好き!とか書くんやけど今回は、うん。一言でしか最後の感想を言える感じがしないのだ、、、。

まず、確かに悲喜劇だった。悲喜劇、どっちやねんと思ったのよ。あらすじ見た時に。でもこれは悲喜劇。言ってしまうと喜悲劇かもしれない。前半、会話場面とか、奥様が騙されすぎてるところとか、お父さんのちょっと適当でおちゃめな感じとかでふっと笑える。中盤、まさかの出来事が起こって。(これぞ起承転結の転!!という感じだったな)後半、作品とともに映画館内も静かに重い空気になっていく。

同じ雨でもこんなに見え方が違うのかと。もちろん極端ではあるけどね。お金持ちは、大雨水浸しの芝生で子どもを遊ばせて自分たちは庭を見ながら💓。もちろん子供にはアメリカ製のテントを用意して、一緒にごっこ遊びもしてやる。一方で半地下は、下水が溢れて家がもう水槽。窓なんか閉めてもほぼ意味なんかない。トイレも逆流してきてトイレの蓋の上に座ってる。(多分これが1回目とかじゃないんやろな…)
避難。避難しても物資なんて全員に渡るわけじゃない。一方お金持ちは、誕生日パーティーの準備。ワインを買って、沢山買い物。(ろくに料理できないくせに)

お金持ちは半地下の暮らしなんで全くわからずなにも見えてなくて、半地下勢はお金持ちの暮らしを分かってる。だからこそあんなに騙せる。(学歴を見るとか、子どもの病気にはいくらでも払って直そうとするとか)それも怖かった。

作品の色んなところでお金持ちと地下を完璧に比較してるのがおもしろかったな。あの家族だけじゃなくて、地味にあの留学行った友達も。それで、終盤でどう振舞ってもどんな格好行動知識を得てもどうすることも出来ない【匂い】ていう所で両者の差をバスーンっって分けてしまった所で余計におもたーい気持ちになった。
モールス信号とかスカウトのくだりはやっぱり昔はこんなに差はなかった、的なことやったんかな?

それにあの男の子にはモールス信号バレてるよな?知ってるよな?気づいてた?どうなん?

初めは万引き家族ぽさを感じて、途中からコンフィデンスマンを感じて、最後にパラサイトを感じたな。
最後の見せ方はすごくぐっときたなあ…。あのあとのエンドロールの曲は彼視点の歌詞なんかな?働いで頑張って家買ったんかな?はじめはお金持ち家族全員殺すんかと思ってたけどそれよりもっと怖い展開でなかなかやった。

パラサイトの意味、忘れてたけど、後で調べた。ぞわってした。。

あとは、元家政婦の北朝鮮のアナウンサーのモノマネが激似で笑った。韓国ジョークは日本人でもわかるもんなんやな。笑


追記【伏線回収考察を読んで】
https://pandafujin.com/movie-parasite-spoiler/
自分の感想とか感じ取る力が全く浅いということに気付かされた。疑問にすら思わんかったところがいくつもあった。
そのなかでも特になるほどなあ~と思った物をピックアップ。
1. ダソンの絵は地下のおじさん
2. インディアンとアメリカ人
3. 一線と境界線(物理)
4. 階段

あとは予告編で、桃が出てきた後の場面でナレーションが咳き込むって言うのがめちゃくちゃおもしろかった!
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