パラサイト 半地下の家族のもゆのネタバレレビュー・内容・結末

衝撃衝撃の圧巻。期待を越えてきた。そもそも半地下という概念が私には具体的になかった。そこに住んでいるだなんて。。キーパーツとして階段があるのかな。主人公は、階段をずっと降りてきたけど、豪邸の家族は階段を上がってきた人間。ラストで、最地下？に住んでいた住人が社長が上がるライトをつけているところなんか、なんだかもう皮肉なものだなと。最大のヒミツを知らない豪邸家族は、のほほんと生きていくが、半地下住民からすれば金持ちは心が純粋という。金が心の余裕を生む。金が人を幸せにするのか？
なんでも疑い無く信じる妻に間違いなくエリート道を歩んできた夫。家庭教師に恋心を抱く娘に、天才を演じる息子。
この家族は果たして幸せなのか？
富裕に憧れる半地下にすむ家族も際限のない欲望を持ち続けることが幸せと言えるのだろうか。。（自分も他人のことは言えないが）
前の家政婦も貧乏で、地下に暮らす夫を持つが、ささやかながら幸せを持っていた。
わたしにはそういう幸せのほうが、人間らしい？気もする

映画を観た帰り道、思わず自分の足元の道を見て地下を想像してしまった。けど、そんな自分も結局半地下の住人ではないことに安堵し、豪邸の住人ではないということを確認しているのだった。