韓国映画を映画館で鑑賞するのは初。
匂いや空気感、どう頑張っても超えられない壁のようなものが非常に繊細に描かれていた。言葉にならない、息が詰まる感じというか、なぜか全身がモゾモゾしてしまう感覚が観ている間抜けない。しんどくなる。
しかし何と言っても、あの言葉にならない感じを描けることがすごいと思った。心理描写や行動心理が素晴らしかった。
金持ちだから素直、おおらかなのだ、というキム家のお母さんのセリフが本当にその通りで、グッときた。金持ちのお母さんは見る人からしたらアホ母にしか見えないかもしれないが、そうではない。
そういった細かい設定が一人一人になされているのが、俳優さんたちの素晴らしさであり監督の力なのかなと思った。