最初はコメディ、途中にホラー要素もありながら全体的には貧困社会を皮肉った社会派映画でめちゃくちゃ面白かった。
誰かの考察で、ダソンが貧乏家族の『臭い』を敏感な嗅ぎ分けて、大雨の中テントにいたりトランシーバーで父親と会話するシーンは、裕福な家庭に住むあんなに小さな子供でも貧困層への拒絶意識を潜在的に持ってしまっている表れって言ってて面白かった。
やっぱり、『臭い』にフォーカスした表現は独特で面白い。裕福な家に取り繕って文字通りパラサイトしても、貧困は体に染み付いて取り除くことができない。決して抜け出すことのできない蟻地獄を表していた。
画角とか諸々綺麗だった。