圧巻の展開だった。
これがアカデミー賞とったのは納得だし、
とったことそのものに大きな価値があると思う。
そう!すごい映画だってことは理解するんだけど!…個人的には手放しに、響いた、傑作!とは言いづらかったかな。なんか客観的に、誰にも感情移入せずに終わってしまった感じもある。善も悪もない、加害者も被害者もない、ていうのが魂胆なのかもしれないけど。
「後半えぐいんだよー!」と聞いてて期待値上げて行ったのもあるのかもしれない。ある程度の展開を予想してしまったからこそ、大筋の横にあるちょっとした漏れに気が入ってしまったのかなぁ…
主人公の4人家族がほんとに貧乏なのかって疑うほどスタイリッシュで賢いし、オーシャンズみたい。前半は気持ちよかったけど、それぞれの弱みがイマイチわからなくて、なんでこの行動をとったんだ?って途中ついていけなくなってしまったし、お金持ち家族も滑稽に描かれているけど特に悪いことしてないし…とどっちつかずだった。
だけど!!映像が美しいし、現代に必要なテーマだと思うし、「象徴的」でもある(いろんな解釈できそうですね!) から、観てよかったなと思える作品だったと思う。
これからもアジアのいい映画がどんどん世界で認められるといいなぁ!日本映画にもいい波がくること願ってます。