このレビューはネタバレを含みます
ポン・ジュノ監督、ソン・ガンホ氏登壇の先行上映で観賞。
貧困と富裕の対比、悪気のない侮蔑が恨みとして積み重なるのは韓国映画のど定番。
裕福な宿主をゆっくり侵食する、貧しい主人公ギテク一家。
卑しく住処を堪能するうち、観客の予期する終焉とは別の方へ、破綻していく。
望んだ地上の暮らしに絡めとられ、半地下からさらに地下への転落。
雨に打たれ、運命に打たれながら、ギテクは新たな寄生の道へ。そこから空は見えない。
この貧富の差、実際の韓国の人々が自らの身をどちらに置いてみるのだろう。
ポン・ジュノ監督は朴槿恵政権時代、ブラックリストに。政府が閉ざしたパンドラの箱だったのでは、、、。