Mょん

パラサイト 半地下の家族のMょんのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!ギジョン好きだったから死んじゃうのは驚いたし悲しかったな。犬は死ななかったから良かったのかな。動物がひどい目に合うのは見たくない。

初めは「こんな簡単に潜り込めるかよ」「全部嘘ついてたらすぐバレるでしょ」「なんでそんな上手に家庭教師できちゃうわけ!?」という感じで観ていたけどだんだんお話に集中して次はどうなるんだろう、とワクワクして観ていた。あっという間の2時間強だった。
ストーリー上、"におい"というものが重要なキーになっているんだけど、それが台詞とか映像で読み取れるのですごく良かった。地下鉄の匂いとか湿った布巾の匂いという表現、酔っ払いの立小便とか浸水した家に逆流する汚水とかを観て想像できる"嫌なにおい"。お父さんが社長を殺す引き金も地下室の男に鼻を摘んだのを見た瞬間だったもんね。自分に染み付いたにおいについて、何度も考え込むお父さんをみるのは辛かった。

地下室の男が送るタスケテモールス信号はもっと大波乱を起こすのかと思ってたけど、最後のお父さんからの手紙の伏線だっただけだね。お父さんからのメッセージは受信できるけど、息子の手紙はどうやってお父さんに伝えるんだ?というのは気になったかな。あとは本当に貧乏から抜け出せるのか?おそらくいい給料貰ってたであろう元家政婦が4年働いても借金返せないのに、お前は今からどう働いてあの家買えるほどの稼ぎを?と思ったらなんだか切なくなった。頑張って家族一緒に暮らせる幸せに近づいてほしいよね。
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