前半は不気味さとコミカルさがいい感じに調和していて時々笑いながら観ていたけど、
中盤以降は一気にパニックに飲み込まれて、ハラハラハラハラ…きゃーーっ!
もーーほんとに怖かった!!
見終わってしばらく放心…。
怖かったというのが1番目の感想だけど、次に来るのは印象的な映像の作り方。豪邸の中から見える庭はどことなく不気味さを感じさせたし、クライマックスの父親が逃げていくシーンは映画のタイトルそのものを表現していたように感じた。美しいなーとすら思った。
格差社会がひとつのテーマではあるけど、いわゆる社会派作品のようなシリアスさ、説教くささは出さずに通したのが新鮮だった。ラストは何通りも解釈ができると思う。
あと、妹役の人の雰囲気がとても記憶に残った。世の中をクソだと思いながら、ゆらゆらとどこか諦めながら生きてる感じが、なんだか色っぽかった。