ウルトラサスペンスホラーアットホームハートフルコメディ映画。
丁寧に一つずつに調理していき、
それを一つの料理として完成させる。
そんな一流料亭が出される筑前煮のような映画でありました。
凡人の私では全く予測出来ない展開と結末。
これはすごいモノを観た。
テーマは格差社会に潜む光と陰。
そして寄生と侵略。
それ自体は非常に分かりやすく、
何ともすんなり入ってくるのだが。
展開がとにかく唖然。
無数に散らばる伏線を見落とすまいと、
目まぐるしく変わる映像を食い入るように魅入った。
確かにこれは賞を取る。
「賞レース向けの作品」という意見も多々あるが、
少なくとも私には今までの韓国映画の歴史を塗り替える程の面白さを感じた。