るろうに剣心　最終章 The Finalのジェイティーのネタバレレビュー・内容・結末

平穏な日々を過ごす剣心の前にかつて姉を殺された雪代縁が復讐するために現れるお話。

今回も二部作ですが、独立させる形で作られているようでまさか本作で最後までやるとは思っておりませんでしたのでびっくりしました。

それと同時に非常に残念に思ったのはあまりにも映画的なカタルシスが足りない事。
確かにクライマックスの「ここは良いから先に行け」は王道ですし、原作にはない組み合わせの戦いを観れたのは中々愉快でアクションも日本の作品でここまでやったかと思いました
雪代縁を演じた真剣佑君はまさに縁そのもので本当に素晴らしかったです。

しかし原作を知っている側からすると大事な部分がダイジェストになってしまったこと、人誅編最大のショッキングシーンもなく剣心の闇落ちがないことで本来知っている流れとの剝離でどうにもモヤモヤが晴れずにクライマックスにたどり着いてしまったのです。
剣心には縁の姉であり自らが惨殺してしまった嫁の巴に対し負い目があり、縁には絶対的な復讐心があります。
人誅編ではこの二人の心の揺らぎとある一つの結論にたどり着き再び両者が戦う過程があるため、前後編にしてしっかり描いてほしかったです。

実写化にあたり監督や製作陣がどこに正義をみているかにもよりますが
あくまで今回自分と合わなかっただけなので、周りの評価が高い分、実際良い作品なのでしょう。

ですが個人的にはちょっとバーフバリっぽくなりますが王道のカタルシスで以て描いてくれた方が大いに盛り上がるんですがそれは叶わなかったのは残念です。