よこ

るろうに剣心 最終章 The Finalのよこのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

息するの、忘れてた。

部屋の隅で独り座り込むところから、最後は沢山の仲間たちに背中を預け、預けられて押され、突き進んでいく。(ダブルるろうに最高だった…泣きそうになった)

前作では大切な者を持つ者、持たぬ者が度々焦点となり、人斬りに戻りかけたり、海に放り出されたりとしていた。
けれど、今回は違う。
剣心も縁も大切な者が居て、しかも2人には同じ人の影があり、どちらも守る、という心がある(あった)。その中での無言のロングアクションは本当に苦しくて、悲しくて、美しかった。

そしてアクション。
間違いなく最高作だった。今回は今までより仲間が多い分、それぞれは短く移り変わりが激しかったけれど、各々密度が濃くて、それがラストのロングアクションを引き立てていて、終始圧巻だった。
剣心は、もう今までの見せ場を詰め込んだ感じ。飛びまくり、壁も瓦も走りまくり。
凄かったのが操。前作から1番時間を体現していて、引き込まれた。特に、蒼紫と並んだ時の揺れと表情(それを蒼紫が横目で一瞬見るところも含めて)と名乗ってから一対一で戦ってるとき現れる眼。
前半にしっかり前の面影を残しつつ、蒼紫と時間を重ねた事が伝わる入り、2人が肩を並べられるところ、そして一人で敵を倒す姿と彼女が大きくなっているのがよく伝わってきて泣けた。
あと印象的なのは宗次郎のラストの表情。もう仮面のような笑顔はなくて、剣を抜く事の重さを知った顔。きっと宗次郎が初めて真剣にぶつかる戦いになったんだと思う。一実写版るろ剣ファンとしてあのシーン大好きだった。(予告なしはずるい)

それぞれに過去があって、戦ってきた時間も積み重ねてきた想いもある。四乃森蒼紫はじめ一度剣心に刃を向けた者からも、今回向けた者(前半戦のみの彼等からも)描かれていて、より剣心の背中が大きくなるような気がした。


唯一、首を傾げたのは部分は志々雄真実もどきが出てきたところ。炎やロープでの登場シーンのリバースはすごく良かった。でも彼を出す必要、、?ってなった。原作に出てきたのかな…そこは分からない。前作の彼(ラストも含めて)が絶対的過ぎて偽に引っかかってしまった。

多分何度も見る。
ここまでは1度目。
よこ

よこ