邦題が良い。この邦題がある上で原題を見るとそれだけでグッとくる。
インド出身の女性監督がこれを撮ったというのが希望ですよね。彼女自身もアメリカの大学を出たということで外からの視点を存分に取り入れて鋭くインド社会に切り込んでいるのですが、声高に主張する訳ではなく、根強く残っているカースト制をごくありふれた日常として描いているので胸が締め付けられます。
そこにいるのに居ないものとして扱われる人間の尊厳を蔑ろにされるパーティーシーンが2人に現実を突きつけているようで辛かった。
着地点もこれしかないのかなってくらいお見事です。これから先の物語をどう紡ぐのか観客に委ねていることを監督からのメッセージとして受け取りました。