大一

ラスト・サマー ~この夏の先に~の大一のレビュー・感想・評価

3.2
あくまでも映画の中の話だとしてもアメリカの10代と日本の10代では大きな差があるなあと感じさせられる映画。そもそも高校卒業から大学入学までに夏を挟むのがいい。細田守が夏は人を成長させると考えて、作品で夏を描くように、彼らは学業の節目と人間的成長の節目を重ねることができる。そこには恋が生まれたり、自分のこれからを見つめたり、夢のためにひた走ったりと成長や失敗という経験をし大学や次のキャリアへと目を向けることができる。じゃあ日本も夏に卒業入学もずらせばそうなるかと言えばそんなに簡単ではないようにも思えるし、春には春の良さがあるのかもしれない。それでもこの作品の中の若者は日本の高校三年生よりもはるかにその先の自分の人生を考え夏を迎え、終えていると感じた。単純に羨ましいだけかもしれないけれど自分もこんな夏休みを学生時代に送ってみたかったかも。
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