キャプまる

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのキャプまるのレビュー・感想・評価

4.2
オープニングのシーンがすごく良い。二人の関係性も窺えるし音楽も良い感じにテンションが上がる。”何すか”と言いながら踊り合うところからもう面白い。
個人的にはパーティーに行くことを決意するまでのテンポがめちゃくちゃ良いし、あの馬鹿騒ぎしている学校の感じも観ていて楽しくなるので好き。

パーティーに行くシーンからはいろんなパーティーを梯子するので主人公二人の冒険譚ともいえる。目的のものを手に入れるためパーティーに向かうが、そこでいろいろなものを見て感じて成長する青春冒険もの。

笑えるポイントは多く、その半分ぐらいに下ネタがあってしかも結構ガッツリ話すので好みが分かれるかも。特にパンダのくだり。
人形になるくだりと車のBluetoothで流れる音のシーンは笑った。

勉強を頑張って頭が良くても、その他全てのことをくだらないと断じて切り捨てるのはよくないという、どうせならいろいろ頑張って人生楽しんだもの勝ちだということが伝わった。主人公二人のお互いを褒め合う関係はとても良いし、最後も二人らしい終わり方でとても良かった。

さらっと見てたが案外序盤に出てきた人間関係が重要で、そこからいろいろ展開するのでしっかり見とかないと誰が誰だがわかりにくくなるかもしれない。序盤は集中して見たほうが理解が深まるかも。

誰しも周りから見ているだけではその人の本当の顔はわからなくて、普段バカやっている人たちが本当にバカというわけでもないし、立場が上でもお金を持ってるわけではないし、優しくていろいろ忠告してくれる人でも裏では...だったり。周りの評価だけで判断するのではなくその人と関わらないと本当のことはわからないし案外仲良くできるかも、つまるところ会話するのは大事ということだなと感じた。

頭が良い感じの二人のやりとりや二人のルールみたいなのが垣間見えるシーンなどでも楽しめるし、二人が周りを巻き込んでパーティーを過ごした一夜でいろいろと成長する話なので気軽に楽しめる映画。

それにしてもあの学校は秀才だらけかつみんな学生生活を謳歌していてレベルが高すぎると突っ込まざるを得ない学校。しかもみんな良いやつという、まさに主人公が最後卒業式で語ったままのクラスメートたちだった。

トイレが男女共用というのが一番驚いた。
キャプまる

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