ネヲン

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのネヲンのレビュー・感想・評価

4.3
家族でも恋人でもない、"友達"ってやっぱりサイコーだなあと思った。
モリーとエイミーのやりとりがずっと可愛い。もうオープニングのやりとりからガシッと心掴まれて、ラストまでめちゃくちゃ好みだった。

中学でいじめられて、高校で人を信じられず、卒業間際になってようやくクラスメイトと仲良くなれた己の過去を重ねてしまって爆泣きした。
勝手に苦手だと思っていたあの子も、ずっと話してみたかったあの子も、心のどこかで自分より下に見ていたあの子も、ずっと隣にいたあの子も…関わり、ぶつかり合ってみないと分からない。
これは学校だろうが会社だろうが、人と関わっていく上で避けては通れない事実だから、個人的には胸に刺さった。

高校生活ってあんなにキラキラで充実してるのに、思い返すと本当にあっという間で、「明日から友達に会えないなんて嘘みたい」って思った頃にはもう終わってる。
その時間の儚さとか尊さをギュッと詰め込んだ素敵な作品だった。

中盤のカラオケで歌う『You Oughta Know』、良かったなあ。
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