翌日に高校卒業を控えた2人の女子高生モリーとエイミーが青春を取り戻そうと奮起する一夜を描いた女優オリヴィア・ワイルドの監督デビュー作
大まかなプロットは勉学に勤しんできたことで楽しい事を犠牲にしてきた2人が今までの分を取り戻そうと一念発起し、陽キャが開催しているパーティーへの参加を試みていく道中で様々な人と触れ合い、知らなかった一面を発見していくというものです
今作は主人公の2人が様々な体験を経て、勝手な印象から敬遠してきた人物たちの本質に気づいていく姿を通して、私たちに色眼鏡を通さないで人と直接触れ合うことの重要性と尊さを教えてくれる笑ってみれるハートウォーミングな一作
私が今作を観ていて特に良いなと思ったのは、アメリカ製作の青春映画特有のドラッグ、セックス、酒という要素に極力頼らずに描いているところ
キャラクターに突飛な行動をさせるのに便利な道具なので重宝されているのだろうが、個人的には好きではない要素だったので今作の雰囲気は結構好きでした
不満点としては気持ちの良い作品にしようとする余り、人の善性を過信しているように感じられる展開が多かった点ですが、その善性への過信が今作の魅力にもなっているのが難しいところ
人間関係などで気持ちが落ち込んでいる時におすすめの観ていて気持ちのいい良作です