いとまど

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのいとまどのレビュー・感想・評価

4.0
アメリカのティーンエイジャーのこじらせ青春映画、好きでしょ??私は好きです!!って、思って観たら……そんなにこじらせてない!!!
ガリ勉で恋人のいない女子高生→隠キャでこじらせてるっていう思い込みがもう古いんですね。卒業パーティーで遊びたいだけで、むしろ陽キャだった!

ジェンダーやスクールカーストの価値観が、ナチュラルに、でも明らかに昔と違っているのが見どころ。
10年前のgleeの世界だったら、ガリ勉もレズビアンもアジア人もぽっちゃり体型もオシャレ男子も、全てがいじめの対象にされてただろうし、
副会長の人気者男子はアメフト部でもなく、好きになる子はチアガールでもない。

もちろん、そんな所の1つ1つに突っかかってたら話が進まない訳だけど、
それぞれの個性が当たり前にあって、フラットな目線で話が進んでいくのが不思議な感覚だった。
この感覚が普通になっていくように、世の中が動きつつあるんだろうな。

また、主人公たちがオシャレに変身して人気者になる!といったような「見た目」を変えるのではなく、パーティーを通して主人公たちが「見方」を変えていく。つまらない偏見は、果たしてどちらが持っていたものなのか?

それにして、モリーとエイミーの仲の良さは最高!!
「服装が超イケてる!息できないって!!」「ワンチャンあるかもだし、ポルノ見て勉強しよ!!!」「パンケーキ行くっしょー!!!」というノリが楽しすぎる。
恋愛もするけど、最初から最後まで女の子同士の友情が描かれているので、見ていて爽快感があります。


モリー役のビーニーフェルドスタイン、レディバードでも親友と自慰行為の話してて、オープンエロマインド推せる🐼
いとまど

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