かわちゃん

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのかわちゃんのレビュー・感想・評価

4.1
やってしまった。。。。映画館で二度観るという贅沢。
(一度目は、公開当初にミニシアターで、
二度目は、先週から公開館数が増えたので大きい劇場で。)
評判通りの面白さで、世界観もかわいく格好よく、音楽もすき。。
テンポも心地良い。。。。

冒頭、ガリ勉二人で完結していた世界だけでも
もうすでにめちゃくちゃ楽しそう。。
お互いに褒めまくってハッピーなの、、! 良いじゃない!!!
今度自分を卑下したらだだじゃおかないから〜、
なんてことを、エイミーがモリーに言うシーンがあったり、
自分を大事にできないことが一番ダメなんですよね。

この映画の登場人物みんな↑これが出来てるのですよね。
だからこそ個性が立ってて愛おしくなるのです、、、!

モリーとエイミーが通う高校は、
当たり前にボーダレスで色鮮やかな雰囲気。

人種も性的嗜好もいろいろ。
トイレは男女一緒。

エイミーは女の子が好きだし、
イケイケグループに鈴木福くん似のアジア人がいたり、
二度落第して二十歳のテオはメキシカンだし、
クラス一人気のニックは黒人ミックス。
演劇部のアランは、ゲイなのかな?

特に注目してしまったのが、
エイミーが恋していたライアン。
オールドスタイルの端正な顔立ちの女優さんというタイプではないのだけど、
立ち姿が美しくて格好良くて、なんだかすっっごく魅力的なのです、、、、!
新しいタイプの俳優さんが現れたなぁ〜という印象。(元々スケーターなんだとか。)

他にも、
テオがぞっこんのファイン先生は、鼻ピしちゃってるし。((先生まで自由!
今でこそナイスでカッコいい先生だけども
モリーとエイミーのように過去にガリ勉ちゃんの道を通っていて、
失敗を2人に吐露してくれるところもまた◎

毎度、最高なタイミングで登場してくれるジジも大好き。。。
((キャリーフィッシャーの実の娘だそうで、びっくり仰天。
((言われてみれば、あの凜とした目元なんて、とてもよく似てる。。。!
異端なジジの理解者として、ジャレッドという存在がちゃんといるのが
ほんと、心優しい映画だなぁ〜なんて思ったり。

それに後半登場してくるホープは
カントリースタイルにコンバース姿がかっこよい女子で
他のクラスメイトとはまた違った口数少ななタイプ、、、

また、、、
卒業スペシャルメニューを用意してくれていた
エイミーのパパ・ママ、、、
あとリンリン(パンダ)も、、、、
脇役(+小道具)まで、
誰も彼もキャラが埋もれていなくて、
ほんと全員、愛おしくなってしまいました。。。

こんなにも幅広くいろんなキャラが登場するのだけど、
誰の存在も否定しないという姿勢が一貫していて、
それがとても清々しい。。。。

あの一瞬の思春期にイケイケグループにいたら
どうなっていたのだろうと、、、
苦〜〜〜い学生時代だった私は妄想を働かせてしまい、
映画にオーバーラップさせてはヒリヒリヒリヒリ。。。。
モリーのように本音をぶつけられる勇気がなければ、
トリプルAことアナベルの影の努力に気づけなかっただろうし、
そんな想像力も持ち合わせていなかっただろうと、
余計ヒリヒリきてしまったのでした。
そんで、別の集団にいたところで
ぶつかる壁はそんなに変わらなかったのかもしれないなぁ、と。。

冒頭、二人の登場シーンでお互いを褒めまくっていたのが
後半、全方位に広がっていく感じ。
まわりを理解していくにつれ、
二人が成長するにつれて、、、はっぴぃなんだなぁ。

おふざけでも全力で肯定し合えるモリーとエイミーみたいな存在が
自分の中にも必要だったのかなと思っては、
しみじみとエンドロールを眺めてしまっていました。。。(※二度も。)
そしてまた観ちゃうんですよね。たぶん。


表紙違いで二種類あるパンフレットは
凝った加工で劇中通りのかわいらしさ満載でした!
私はエミリー版を購入。
後で、モリー版を買った友人と見比べたのですが、
表紙裏の時間割の筆跡から内容まで、
とことんキャラが反映されていて大満足なものでした。
モリーは、筆記体でみっちり&きっちりな時間割。
エイミーは、Chinese多め、空き時限多め、でした(笑)
かわちゃん

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