TaiRa

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのTaiRaのレビュー・感想・評価

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凄く良く出来てる訳ではないけどサイコーな部分はあるし存在意義は大きい。

ある意味、ティーンコメディが一番PCの更新に敏感でなくてはならないと思う。どこに向けた映画か考えれば。その点では充分過ぎるくらい“今”の学園コメディだった。今求められる学園風景の最高値を提示したという感じ。同時に寛容さと優しさには知性が必需という事実も見えちゃってる。モリーとエイミーのダサかわいい朝の踊りがイイ。モチベーションを互いに上げ合う関係が美しい。衣装チェンジの度に褒め合うくだり最高。主演二人はもちろん、俳優の面構えがどこを取っても完璧。ボンボンのジャレッドとか、演劇部のゲイコンビとか、バカトリオとか、クールなレズの子とか。あと大人たちも。顔と佇まいで結構持って行く。リベラルな価値観を共有した理想的な空間に、あのピザ屋の男置いてて笑った。迂闊な少女たちに監禁殺人の具体的な方法を説明して説教する大人。展開の細かさと速さで飽きないけど、それで誤魔化してる感は若干ある。新人監督の一作目と思えば良い方だと思うけど。基本リベラルなんだけど保守的な部分もあるっちゃある。別に恋愛しなくてもいいしね。その辺の塩梅がちょうどいいと言えばちょうどいいのか。トキメキ描写はそれなりに良いし。ラストは『スーパーバッド』意識した上でのツイストだと思った。
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