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罪の声のtobitsukijackのレビュー・感想・評価

罪の声(2020年製作の映画)
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お二人が離れた点と点から真相を追うことで出逢う人達の物語がたくさん散りばめられていてそれぞれに枝葉があるのに、2人がどんどん近づいてゆくとゆう様や展開が面白く。昔話のようでいて未来へも繋がる大きなテーマでした。

学生運動とか、
1970年代の頃の三島由紀夫(三島事件)
1984年85年のグリコ・森永事件
などを想起するような物語なのかぁと、見終ってからwikiを調べたりしました。

今から50年前くらい、何歳でどのように時代を感じていたか、とか。この50年間くらい、その時その時に存在しているヒトの年月や想いがあるわけで、今この作品を観て何を想うか、とか。それぞれの時間が積み重なって今があり、物語と重ねて登場する誰かのように同じような気持ちになるヒトもいるのだろうな、とか。

いろんな物事の体験や日常から、だれしも恨み辛み怒りとかさ鬱憤に蓋するような日々や年月ってのがあるんだろうさ。だからこそ、それ掘る意味や意義について、ただただ消化されることでしかないでしょって半分諦めた突っつきに、その先の希望を願って見てた。

世間を騒がすような血気盛んに闘志を抱いたり集団意識を煽るような大きな刺激となる出来事もだんだん衰えて、静かな年月が長く続いてはいるけれど、その当時を経験している年代は今の日本をどのように捉えているのかなぁとか。例えば戦争を経験したヒトが減ってゆくように、そのうち語られなくなることや未来を憂うとか、伝えていきたいこととか。失った過去でしかないのだろうか、とか。

ある意味では破滅的な思想や行動が継続してこなかったとゆうことでいえば封印することで、いまはいまでいまなりに何かしら方法やら方向性やら、きっと昔とは違う形で時代に向き合うとゆうか、如何にして非暴力で進歩的な思想思考行為の発明発案をするかとゆうところにいるのかなぁ、とか。まぁ麻痺してる可能性も否めないわけですが。最近は、このままでいいんですか?と問われることもあるわけです‥、これからの時代を押し進める上で中年期にいるワタシはどんな選択をして個として何をすべきかみたいなことを無力ながら考えては日々の時間に追われてるとゆう同時進行の今を感じました。

長くなってしまいました。

追記2021.1.31
罪の声を観た頃の情報にキャストクレジットに乗っかって来なかったからレビューでも触れなかったけど。声の登場から存在・空気が伝わる塩見さんが印象的で、この方の無理のない(無理をしてでも)声や姿をもっと残すべきだと思うくらいの存在感。

『塩見三省』| Filmarks
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