献血るーむくん

罪の声の献血るーむくんのレビュー・感想・評価

罪の声(2020年製作の映画)
4.8
2020年劇場15作目。ミニオンズカードで1000円。もちろん本屋大賞候補作品なので原作は読んでいたが、テープの声のことぐらいしか覚えていなかったのですごく新鮮だった。むしろ原作を読んだ時よりもインパクトが強かった。久しぶりに見た小栗旬がとてもいい。彼のセリフは本当にはっきりクリアだから、ごくせんの時から大好き。星野源を見ると逃げ恥を思い出してしまうのだが、この作品では小栗旬との会話ひとつひとつがそれこそ深淵でよかった。新聞の編集長役の古舘寛治がまたいい。梶芽衣子が権力をかさに弱いものいじめをする警察を憎む気持ちはすごくわかる。原作をさらに映像と脚本で掘り下げた素晴らしい作品だった。原作と映画を比較するのは本当に楽しい。辻村深月の「朝が来る」と桜木紫乃の「ホテルローヤル」も大好きな作品なので、映画で見てみようと思う。