グリコ・森永脅迫事件をモデルにした事件を描く同名小説の映画化。原作は未読。
人気の野木亜紀子さん脚本＆星野源さんのファンなので映画館で鑑賞。
警察モノではなく、時効事件の特集記事を任された新聞記者（小栗旬）と、脅迫事件に自分の声を使われた子供、現在はテーラーとして働く普通の一般人（星野源）が、それぞれの立場から事件を追うという設定が斬新。
ストーリーに暴力団が絡んでくると、どこかで見たいつもの邦画ミステリーになる… のはちょっと残念。
でも過去の事件を丁寧に追う調査モノとしてよく出来ていたし、人間をしっかりと描いたストーリーに感動した。
星野源がテーラー役ということで、シンプルながら仕立ての良いスーツやコートを常に身につけているのも眼福w
小栗旬が新聞記者らしい、日常的に着込んだスーツ＆トレンチコートなのと好対照。
事件を追う過程で膨大な証言者から話を聞くストーリーでもあり。
私が知らないだけで、日本にはこんなにたくさんの味のある役者さんがいるんだなあ、というのも嬉しくなった。
豪華俳優揃い踏みの映画も楽しいけれど、ビッグネームではない俳優をたくさん使った映画もいいな。
直前に見た複数の邦画の予告がどれもこれも同じor似通った出演者ばかりで、「えっ？」とビックリしたので…
なおさら、この映画のキャスティングと俳優の配置が絶妙に感じた。
