2020年127本目。
グリコ森永事件を題材にした塩田武市さん原作の小説の映画化。
TBSが制作幹事というフォーメーション、かつ、冒頭のロンドンロケで初っ端から不安を煽る要素が多かったが、始まってみれば、かなり真っ当に事件の被害者、加害者、巻き込まれた人達の苦悩や人生の転換を描いており、意外にしっかりとしたサスペンスドラマに仕上がっている。
また、マスコミの報道や取材に対する苦言や反省がテーマとして大きな要素となっている。
64よろしく、製作側がセルフで断罪する構成になってしまっているのが、ちょっと面白い。
前述の通り、ロードショー系の作品の割にしっかりと関係者の心情や、時系列が描けており、好感の持てる作品になっている。
良い意味で予想を裏切られた。