どうたく66

罪の声のどうたく66のネタバレレビュー・内容・結末

罪の声(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

グリコ森永事件をモチーフに、脅迫の声に使われた子供たちのその後を新聞記者たちが追って真相に迫って行く。

キツネ目の男と疑われた宮崎学の本はファンで良く読んだ。

彼は犯人ではないと思うが、かなり狡猾な犯人であることは間違いなく、この映画で描かれているような、割烹でミーティングしたり、証拠のテープを残すような杜撰な体温をすると思えない。この辺は雑だなあと感じる。

また犯人の1人だった達雄をロンドンに訪ねて行った、新聞記者役の小栗旬が「それが正義だったのか?」と犯人の達雄役の宇崎竜童に迫るが、学生運動のエネルギーと余波って世界的なうねりだったし、当時の歴史文脈も知らずに現在の価値観から過激な行動をとった人たちを責めてなんの意味があるのかと思う。

ちなみに宇崎竜童と梶芽衣子のベテランの演技がひどい。小栗旬の演技もひどい。木村拓哉と同じでどの役やっても、小栗旬。一方で星野源の演技はいいなあと思う。

ひどい映画ではないが、人間観、歴史観が浅い。
俳優の演技はでこぼこ。全てが素晴らしいというわけではない。

ただ学生運動の余波が、そのエネルギーの残り火がグリコ森永事件を引き起こしたという設定は面白いなあと思った。
どうたく66

どうたく66