このレビューはネタバレを含みます
小栗旬の記者役は良かった。
概ね原作が映像化されていて満足な仕上がり。
新聞ロマンティシズムというか、マスコミの論理が出てきてしまう作品だが、小栗扮する阿久津記者が社会部時代の疑問を吐露するシーンは良かった。だけにスクープを達成して結局社会部に簡単に戻ってしまうところが微妙。
星野源は役者として華があるわけでもなく、スター性も無い。いたって「普通の人」役が似合う。終盤子供を抱き抱えて泣くシーンはぎこちなくて、不要だった。
また、あのテーラー店の外装はいただけない。しがない自営業店として渋く、目立たない感じにして欲しかった。
原作が極めて優れているので、間違えずにしっかり映像化すれば失敗しない作品。実際、無事映像化出来てて、配役も良くて、仕上がったね、という感想。