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罪の声のAimのレビュー・感想・評価

罪の声(2020年製作の映画)
3.3
日本のクライム作品を、あまり良いと思えないのに見てしまう、という現象を毎回起こしているのですが、今回もそうなるのかな……う〜ん……と思いながら見送っていたのですが、この度やっと再生ボタンをポチり。

思ったよりめちゃめちゃ良かった…!✨
この作品はサスペンス?になるのかな。他の変なトチ狂った犯人とか変なグロ描写とかもないし、事件が連続殺人とかではないところも他とは違うと思った。店頭に並んだお菓子に毒物入れられたりして食品会社にものすごい損害が…!て感じ。

簡単なあらすじは、父の後を継ぎ、テイラーを勤めている曽根が父の遺品を整理していたところカセットテープを見つけ、過去の大きな事件に使用されたことが発覚し、調べていく。別のところでとある新聞記者がこの事件について調べることとなる。

みたいな感じ。別々のところから、星野源と小栗旬がどんどんつながっていく。視聴者は色んな情報を教えてもらえるけど、当事者2人には知らない情報がお互いにあるので、そのもどかしさが映画に引き込まれる要因のひとつ。また、別々のところからスタートした2人が重なるとき、まるでインディペンデンスデイのようで、オマージュ感感じた。でもこれ小説原作だから違うのか。知らんけど。、。

今回は殺人とかではないけれど、たくさんの人が傷ついたり人生を大きく変えてしまっているという悲しさ、悔しさ、虚しさを感じさせられた。特に今回は35年前という設定で、昭和の学生運動の過激派の話とかも出てきて、本人たちは大義だのなんだのって言うけど、なんにも関係ない人たちのことを考えてみろよ!となる。けど、学生運動に参加した人たちも、色んな悔しさとか使命とか感じてたからやり方は違うと思いながらも否定はできないんだよなー。
難しいね。

なかなかにいろいろ考えさせれる。
ストーリーもしっかりしていて良い〜。
邦画でも結構好きな作品かもじゃ。
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