虎舞羅ーコブラー

悪人伝の虎舞羅ーコブラーのレビュー・感想・評価

悪人伝(2018年製作の映画)
4.5
マ・ドンソク主演の、ヴァイオレンス・エンターテイメント映画!
約5ヶ月ぶりの映画館。そして初めて映画館で韓国映画を鑑賞。この5ヶ月、「映画館で映画を見る」ことの幸せさ、「劇場だからこその感動」を改めて痛感しました。また再び、何の危険もなく笑顔で映画館に行ける日常が戻って欲しいですね…。

では本題に。みんな大好き、愛すべきマブリーが今回は"悪人"に!!
今までの"ヒーローのマブリー"から、表情や態度も激変。実際にいそうな雰囲気のヤクザの組長を演じ、暴力刑事と協力し競争しながら、凶暴な連続殺人犯を追い詰める!
「悪人伝」というタイトルの通り、全員悪人。登場人物ほぼ悪人!"善"と"悪"の対決ではなく、"悪"と"悪"の対決を徹底して描きます。日本のヤクザ映画に引けを取らない迫力と緊張感には圧倒されます…。
殺人鬼の殺害方法は、車から降りてきた相手をグサグサとナイフで刺殺するのですが、その音と画はかなり強烈で衝撃的でした。ですが、マブリーの豪腕から繰り出される平手打ち、ストレートも中々強烈。なんと言っても、音ですね。あの鈍く生々しい音は、やはり映画館だからこそ味わえるものだなぁ~と。バイオレンスシーンの痛々しさが強調されていました…。
刑事とヤクザがWin-Winな関係で終わる脚本にも拍手を送りたいです!

ラスト、マブリーの無邪気な子供の様な笑み、そして凶悪な睨みを効かせるシーンにゾッとした私でした…。