ゴスペルの神髄を見事にフィルムに焼き付けた作品。
女王アレサ・フランクリンを取り巻くのはコーネルデュプリー、チャックレイニー、バーナードパーディというグルーヴそのものを定義してきた張本人達とサザン・カルフォルニア・コミュニティ聖歌隊の面々だ。
この映画に物語は無いが、この会場にいる人々の辿ってきた旅路がここに集結して響き合っている。
その轟きは全ての魂を震えさせ、聖なる御国の来たるを確かに告げ知らせる。
痛みのたびに涙があり、癒しのたびに賛美がある。
嘘偽りのない真心の愛がここに流れ広がってゆく。
疑わず信じる者はこの招きに従い安きを得よ。
ここ、主の教会には黒人も白人もない。
共に望みの主を見上げ、その栄光を歌い祈ろうではないか。
“イエスに出会った時 私たちは患難を乗り越えた”
“傷を受け苦しみを受け 私たちに自由を与えられたその方に感謝せよ”
“永遠の御国で 私は宝石を身につけ黄金の大路を歩こう”
“私は全ての国々から人々が来て 彼らが朽ちぬ体を得るのを見た”
“ハレルヤと叫ぼう もはや悩みはない”
“主が私たちに下さった その恵みに感謝せよ”