男はくらいよ監督さそり

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊の男はくらいよ監督さそりのレビュー・感想・評価

3.6
ウェスアンダーソンで今までで一番アート色が強いミニシアター系映画。昔ならシネマライズ渋谷で上映しただろう。
構成はいつものウェス節だけど、アートとかグルメとか創作に対する葛藤がテーマかな?
画家の話が一番面白かった。
最初に凄く綺麗な美術モデルの全裸ヌードが出てきて、誰かと思ったら大好きなレアセドゥでとても得した気分になった。
アート界とか皮肉ってて、このエピソードの全キャストが良い。ヒッチコックのファミリープロットのオマージュに笑った。
次の学生運動はティモシーシャラメ!ここでも美しい。ゴダール男性・女性のシャンタルゴヤの曲が流れてこれも自分得!トリュフォーオマージュもある。
3話はメルヴィルの暗黒街映画のオマージュでアニメの使用とかこれも好き。
だけど全体としてはいつものストーリーの大団円が無かった。
美術、編集、キャスト、音楽は完璧。
シアーシャローナン、ヘンリーウィンクラー、グリフィンダン、はどこに出てた?
ウェスアンダーソンはどんどんアートの方に進んでいるのか?