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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のnobiiitaのレビュー・感想・評価

3.9
この雑誌は果たしておもしろいのか!?
という感想が映画観賞後に出るのも不可思議ではあるが、これが率直な感想。

で、おもったのだけれど、ちょっとへんな記者がいてこういうへんてこな記事が満載の雑誌が爆売れしちゃう世界線があったら楽しいだろうなー!って、そういう監督の願いなのかなと、そこになんだか監督の孤独が垣間見えてしまった気がしてちょっと切なくなってしまった!

「いやー!正直全然わかんなかったけど、楽しかったよー!」って、私がマクドーマンドなら言っちゃいそう(妄想が大それている!)。もちろん楽しかったことを伝えたい気持ちが一番なんだけど、そう言われたら監督としてはうれしい一方で、やっぱりわかってはもらえないのかなってひょっとしたらすこし寂しいかもな、なんて、そんな妄想が膨らんでなぜかしんみりした。

ってつまりこういう勝手な解釈が邪魔なんだよな。
いいストーリーとかわかりやすい話とかもっともらしい意味とかおしゃれとか、そういうものを勝手に求めすぎてると絶賛反省中である。
そこにあるものをただ受け止める。そういうことを私は近頃忘れてしまっているかもしれないなぁ。
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