湊健一郎

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊の湊健一郎のレビュー・感想・評価

3.4
【絵本のような映画】

フランスの雑誌を体感できる映画体験。

短い3つのストーリーからなるオムニバス映画。
雑誌の記事を映画化した独特の世界観に魅了されました。

字幕が情報過多な為、話を追いかけるが大変でした。ただストーリーや登場人物の奇抜さなど魅力が有り余る作品。

ワンシーンの絵の情報も過多だか細部まで相当にこだわり抜かれてつくられている。
構図も色彩もかわいく素晴らしい。
音楽も後ろでリズミカルになっていて心地よい。

ウェスアンダーソンのやりたい事全部つめこみました!という作品。

洪水のような字幕を追っていくと、絵が入ってこないし、スクリーンを眺めていると字幕が追えず内容が全く入ってきません。笑

脳内の情報処理がなかなか大変でした。笑

ただ110分あっという間。

ほんとうに絵本の中のようなフランスの街並みを観ているだけでも楽める作品でした。オススメ。
湊健一郎

湊健一郎