海

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊の海のレビュー・感想・評価

4.0
人が切っても切り離せないもの、それは食!!この世にはびこる多種多様な欲望も、空腹の前では皆、食が勝つ。最高級に欲望の権化で芳しく美味しい時間。悪人も善人も等しくお腹が空くのです。なぜか昔から美味しい食事のからむお話が好き。それだけでこの映画見てよかったと思いました。
ティモシーシャラメもレアセドゥも大好きだし、やはり素晴らしかったけれど、最後の食の話にもってかれた笑 これは私の癖(フェチ)なので仕方ない。

映像に魅入っていたら言葉を見逃すというのを繰り返したのでもう一度観たい。シャラメのこと銀河から彗星のごとく〜みたいな表現してるの良いなって思ったのに忘れてしまった

最初の画家のお話、実在のアーティストであって欲しいというか、実在してるのでは?!と思ってみてしまった。壁に描いた絵を建物ごと買って飛行機?に載せるなんて、、!と変なところにも感動した。看守のレア様の痺れるような魅力、、

革命ボーイとガールのお話は、ガールが小難しい用語で捲し立てるように喋るのが、ゴダールの中国女を思い出して良かった。お顔もアンヌヴィアゼムスキーに似てるような、、そんなお口が達者な彼女とシャラメが口論してて、おばさまがセックスしてこいと諭すのも良かったな。言葉にがんじがらめになった彼らを溶かす方法。若い男女にお似合いの、非常に健康的な行動だよね。

ウェスアンダーソンは全部朗らかで良い!!
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